パパの言葉を一瞬疑った。



『日本の高校に通いなさい』




って事は、あたしだけ……残る?


日本に……たった一人で?




今の生活を捨ててアメリカに行く気はない。


親友と呼べる友達も出来た。
クラスのみんなとも仲良くやっている。

好きな人も出来た。



彼に会えなくなるなんて絶対いやだ。




でも、あたしまだ16才。
たった1人で日本に残るなんて……
何年かかるかわからないパパの仕事。



……だからって近くに親戚がいるわけでもない。



頭の中でいろんな思いが次から次へと溢れてきた。

そんなあたしを察したのだろう。
パパが口を開いた。