神前と暮らし始めて
1ヶ月位が過ぎた。



「先生。朝ご飯できましたよー…」



相変わらず神前は俺の目覚まし時計をしている。




「後…五時間…」


「それ二度寝じゃないです!本睡眠です!!!」


神前が少し可哀想なので
(←自分のせい)渋々起きることにした。





「あれ…今日卵焼きねーの?」


「え…
まぁ今日はトーストなのでさすがに卵焼きは無いかなと…」


「ふーん…じゃあ晩飯に卵焼きで。」



俺は静かに椅子に座った
「はい。角砂糖です。」


「ん。サンキュ。」


「…なんか意外ですよね先生がコーヒーに砂糖いれるなんて。」





神前は自分のコーヒーを片手に椅子に座る。



「何で?」


「先生なら優雅にブラックコーヒー飲んでそうですし。」


「…まぁ、見た目でブラックコーヒーだろ。
と、どこへ行っても砂糖もミルクも出されなかったから…
飲めんこともないが…

本当は砂糖入れた甘いのが好きだな。」




俺はコーヒーに2・3個入れてかき混ぜる。



「クスッ…
子供舌ですね…!」


「む、笑うな!神前の癖に…」


「別にからかっているんじゃなくて…」




神前は少し頬を染めて
はにかみながら…