俺の方に顔を寄せて、ボソッと言う。

「それに…、すっごい巨乳だよねぇ?」

「先輩ねー」

 呆れた人だ。

 真昼間から下ネタ口に出しちゃうなんて。

 江崎先輩ってば日頃、会社では真面目人間で通しているけど根は意外とスケベなところもあるのだ。

「頭もイイし、仕事出来るし、スタイル抜群だし、藤瀬にとっては恋人にしたい存在かもね?」

「どうしたんです? 随分と、彼女をホメまくるみたいですけど」

「ウン? ウン」

 二言、返事した江崎先輩はコーヒーを軽くグイッと飲んだ。

「小出さん、藤瀬の事が…好きみたいだもんね」

 え?

 江崎先輩の今のセリフに俺は思わず、ドキッとなった。

「冗談、でしょう?」

「本当だよ。個人的に、藤瀬とお付き合いしたいって言ってたから」