「……それでは、名前と依頼内容をお聞かせ下さい」


宮間さんがなぜか首を小さく傾げたあとに口を開く。


「あ、あたし、高杉瑠稀(タカスギ ルキ)です。依頼内容は、ストーカーをどうにかして欲しいんです」


「ストーカー?高杉さんの?」


東屋さんが真剣な目で質問をする。


「いえ、ストーカーに困っているのはあたしじゃなくて、ウチの隣に住む人なんですけど……」