「先生、ちょっと来て」




私は先生を披露宴会場の横にある休憩室へ引っ張る。





「何だぁ?俺を襲うのか?」






誰もいないことを確認して・・・・・・



ぎゅっと、抱きしめた。






そして、先生の唇にそっとキスをした。





“大丈夫 大丈夫 頑張ってね”



そう祈りながら。






「これで大丈夫。スピーチ、頑張ってね」





私ができることはこれくらい。





緊張している先生に、愛を注入して・・・・・・







「おう。充電完了!これで大丈夫だな」




さっきまで緊張気味だった先生はいつもの笑顔に戻った。