キミとあの人がこいびとになったのも、すぐわかりました。

 というのも、キミがそれはそれは嬉しそうに話してくれたから。

 わたしは、よかったね、と笑いました。

 心臓をナイフで突き刺されるような痛みは無視して。

 友達、だから。わたし、キミの友達なら、まだ、そばにいられるから。

 そう、わたしはキミの友達なのです。だから、キミの嬉しいことは喜ぶの。

 喜べる、の。