「もう2年たつじゃん?」


「あぁー、隼と別れてから?」


「うん。」







隼っていうのはあたしの元カレ。

隼は顔はいいし、スポーツ万能だし、男前で正直文句なしの彼氏だった。
でも大喧嘩して別れちゃった…。







「そうだね。でも隼のことは忘れなよ?」


「もう忘れてるよ、たぶん…。」






とか言ってみるけどホントに忘れられてるのかは、自分でもわからない。
隼の話題とかには反応してしまうし、隼の噂にも不安がよぎる。






「あ!亮馬先輩かっこいいって言ってなかった!?」



急に彩音に話題を振られた。
亮馬先輩っていうのはうちの学校のイケメン軍団の中の1人で、見た目はクールなんだけど笑顔が可愛くて、愛想もイイ、結構モテモテな先輩。
かっこいいとは思うけど、好きっていう感情はなくってあたしはただみてるだけだった。




「うん、かっこいいとは思うけどね、好きとかじゃないし。」


「うっそー!あの人にした方がいいって!あの人かっこいいじゃん」


「でもさー。」




♪キーンコーン♪

「ほらー、席つけー」