「はぁー、取り敢えず…見回り行ってくるわ」


奏はそう言ってソファーから立ち上がった。


「一人じゃ危ねぇだろ?」

心配してそう言ったのに

「あ?大丈夫大丈夫~!!俺様をなめんなよ~」


奏はふざけて返してきた。


「…」


私が冷たい視線を送っていると、奏が焦って「わ、分かった!誰か連れていくわ」と言った。


「誰連れていくんだ?」


「あ?あ~…誰にしよ…」


奏が腕を組ながら悩んでいた。


「秀人は?」


突然の優也の提案。


「ほら、あいつ退院してもうピンピンしてるし」