「男に二言はないと思う?」

 我を忘れかけていた優に投げかけた玉置の問い。

「最後」

 と言った優は、もうこれ以上玉置を抱いてはいけなかった。

 高澤に惨敗し、どん底へ落とされた優を玉置が機転を利かせて救ってくれた。

 彼女に受けたその恩を、たった一日で忘れてしまうところだった。

 だけど、やっぱり傍にいると触れたいし、触れてしまうと一つになりたいと思う。



 ねぇ、先生。

 そのオシャレなメガネ越しに、俺はどう映ってるの?