目が覚めたら僕は体中ズキズキして動かないことに判明した

目を開けると真っ白な部屋に居た

そこは薬品の匂いがする部屋で、すぐに病院だと悟った

首をがんばって横に曲げた

高貴が居た

高貴は泣いていた

世界が終ってしまうんじゃないかって顔して

高貴は

嘘をついていなかったんだ

高貴のあの姿は

僕のためだったんだ

目覚めた僕に気づいて

名前を呼ぶ声が遠くで聞こえる

高貴が泣きながら笑っていた

「よかった。おめぇ、まぢ死んじゃうのかと思ったじゃねーかよ。でも・・・よかった」
そう泣いた

僕もうれしくて涙が頬を伝った