案の定

悲しみに包まれた「青い世界」に包まれた。

パッと教室を見渡した

クラスのある生徒がわんわん泣いていた

すごい勢いで泣いているのに、高貴でさえ話題にしようとしない

可笑しいじゃないか

あんなに泣いているんだ、なんで誰も気づいてないんだ?

これは・・・幻想なのか?

それどころか高貴の声が遠い

何か言ってるけど、僕には聞き取れなかった

僕の言葉は出ない 声が出ないのだ

出そうと思っても何かに制御される

クラスの中の笑い声とあの子の泣く声で頭がおかしくなる

なぁ・・・?


なんで気付かないんだ・・・?

笑い声と泣き声がどんどん大きくなる

僕はもう頭が破裂するかと思った

すると頭の重さが解かれた

色鮮やかな世界・・・いや現実に戻された

高貴は相変わらず通り魔の話をしていた

僕が聞いていなかったのは

気づいてないの?

さっきのあの子は普通に読書中。

泣いてなんかなかった。




あれはなんだったんだ?眠さとか関係ないじゃないか、


僕に・・・・何をしたんだ?