*花菜side


「花菜‥またな。」
ポンポンと頭を叩いて、
王子こと、空哉くんは去っていった。

「花菜ー大丈夫そうだった?」

なかなか動かない私を心配して、
璃菜が近寄ってきた。

「あ‥大丈夫そう!!」

「どうだった‥?
やっぱり冷たかった??」

「ううん‥スッゴい優しい人だと思う‥
秘密にしてくれるって言ってたし、
頭ポンポンってされた。」

「ポンポン?」

「うんっ‥手、温かかったよ?」

「まぁ‥ならよかったね?」

「うんっ♪」
きっと、手の温かい人は
悪い人じゃないよ‥?