うん、本当に実際そうだ。
奏が言ってる事はあってる。
今まで私達二人はいつも一緒だった。
いつだって喧嘩するときは奏が横にいた。
いつだっていつだって奏は側で支えてくれた。
だから、奏が言う通り私は奏がいないとやっていけない。
でも…
「奏も私なしじゃやっていけねぇだろ?」
私はニッと奏と同じように笑った。
「あたりまえ」
奏はニッと笑ったままそう言った。
私達二人は友達以上の絆で繋がってる兄弟のようなものだ。
切っても切れない縁のようなものだ。
私は少し元気が出た。
いや、少しじゃない大分元気が出た。
それからはバイクに乗ってヘルメットを被ってから勢いよくバイクをブォンとブォンと吹かして出発した。