「お前……耳どうした」


「あ……噛み付かれて」


恋斗は触れるだけのキスをして傷を治してくれた



「すぐ片付ける。そしたらこのピアス外してやる」


フッと小さく笑って私の頭を撫でた



恋斗に撫でられただけで凄く安心する



悠日と同じヴァンパイアなのに


もう先程までの恐怖は感じない



「悠日。こいつに手ぇ出したらぶっ殺す」


「俺がお前なんかに殺されるかよ。ピアスも外せるもんなら外せ」



悠日は立ち去り周りの生徒は安堵の息を吐いた