まっすぐ見つめながら話をする。



那由奈ちゃんは驚いた顔でただ、あたしの話を聞いている。




「あの人の事タイチくんからきいた。それでもあたしはあたしの気持ちは変わらなかった」



「・・・」


「ねぇ、どうしてだと思う？」


「は？それをあたしに聞いてどうするのよ」


「ふつうはさ、相手のいやな事を聞くと幻滅するかもしれない。
でもあたしはそんな風にはならなかったし、
むしろ守りたいって思うようになった」



「・・バカでしょ優芽ちゃん」


「そうかもね。本当にバカかもしれない。
でもこれがあたしの答えで、これからも変わらない。」


「優芽ちゃんがなにを言おうとあたしの気持ちだって変わらないよ。
聞いたんでしょ？よくそんな話を聞いても平気だよね」


「・・平気なわけないじゃない」


「じゃあ」


「あたしは決めたの。あの人と、一生罪を背負っていくって」


「ぎ、偽善者ぶらないで！そんな話し。もう聞きたくない！！」


「那由奈、ちゃん！！！！」