それからも詩音は、一本ずつポテトをつまみ、ひとつひとつ丹念に味わうように食べた。


「あのさ、お腹すいてるなら、もっとガツガツ食べていんだよ」


なんなら、あたしの照り焼きバーガーあげようか?とあたしが聞くと

「オレはこれで大丈夫」

そう言いながら、詩音はひたすら、ポテトをかじっていた。