弘「お前…大分、心が広いな。」



祐「ありがとうございます。あ、弘さん。」



弘「ん?何だ?」



祐「縄…頑張ったんですけど、とけません。」



弘「え?」



祐「なんか、縄と縄の結び目に、ボンドらしきものが付いてるんですけど…」



弘「は!?」



祐「ちょっと待ってて下さいね。今、カッターかハサミを持ってきますから。」



弘「悪い…。」



祐「いえ、困った時はお互い様です。じゃあ、すみませんが此所で待ってて下さいね。」



弘「あぁ、分かった。」





―――――――…





弘「まだかな…、祐。って、んぐっ!?」





この物語は拉致で始まってまた拉致られる話である。