「放課後はセックスだぞ」「し、シないっすよ!」「ではいつまでもお触りだな」「それも堪忍っすよぉお!」何を言ってもやめてくれない先輩の腕から逃げようとする俺、豊福空はこうして毎日を攻められて生活している。


女ポジションに立たされ、あらやだぁな行為や貞操の危機に遭いつつも、ちゃーんと男女逆転カップルとして成立しているもんだから、困ったもの。
 

そう、俺は“受け男”と称され、今日も先輩と(一応)健全で、(多分)イチャイチャラブラブな、平和(といえるか分からないけど)時間を過ごしていた。
 


「先輩っ、此処じゃ恥ずかしいっすからっ!」


「羞恥心は興奮を煽るらしいぞ?」



「なあああんで先輩はそうなんっすか! 人目を気にして下さいっす!」

 

これからもきっとこんな毎日が続くんだろう。

あの時の俺達は当たり前のように思っていた、当たり前のように。



当たり前が大事だと気付けないほど、当たり前のように。



⇒Chapter1