「…はぁ。藤堂、帰っちゃったかな」
一時間も過ぎてんだもん。そりゃ、待たないよね。
「お嬢様!」
振り向いたら、藤堂がいた。
「藤堂!、ずっと待っていてくれたの?」
「もちろんです。お嬢様が遅いので心配しました。」
優しい執事にあたしは改めて感謝した。
――――――――――――
「はぁああ。あたしも恋したいなぁ〜」
今日美夢の話を聞いたら、あたしも恋愛したくなった。
でも、あたしには好きな人すらいないし。ムリかなっ
「お嬢様なにかあったのですか?」
藤堂の声が聞こえた。
「んんー?藤堂ーっあたしも恋がしたいよぉ」
「…どうしたんですか、いきなり」
美夢の話を藤堂に話した。
「なるほど。それでお嬢様も甘い生活を送りたいと。」
「そこまで言ってない。」
「なるほど…」
「藤堂、あたしにぴったりな彼氏を探して」
「…お嬢様?」
「あたしも恋したいの!藤堂、お願い」
藤堂はしばらく黙って、
「……お嬢様。私ではだめですか?」
…??
はい?今、なんと?
藤堂じゃ、だめかって?
それは…?
藤堂が恋人…?
えぇええーーーっ