「舞、気にせんでいいからな。カグは、いつも寝起き悪い人やから」


美衣子が苦笑いで舞を安心させる。

・・・一気に凍りついた空気は、2人の言葉で元通りになっていく。


「・・・ビックリした。何あれ」


舞はトイレの中で、不機嫌そうにぶつぶつとつぶやいていた。

彼女はその後機嫌を取り戻し、周りの男女とワイワイ騒いだ。

だが、背を向けて再び寝ている彼を見るたび・・・イライラが込み上げてくるのだった。