ケータイ小説 野いちご

純恋〜スミレ〜【完】

ナナだって言ってたじゃん。


あんな男と別れて正解だって。


自分だってそう思ってたじゃん。


達也と別れて正解だって。


達也の浮気癖は直んないし、どうせまた傷付けられるだけだって。


どんなに信じても、きっとまた裏切られる日が来る。


「……――あたし、今日は帰ろうかな。叶恋に前髪切ってって頼まれてたし」


嘘。そんなの言い訳。


今の今まですっかり忘れてたくせに。


こんな時に叶恋を口実にするなんて最低最悪だ。


だけど、分かっているのに、自分を止められない。

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