ケータイ小説 野いちご

天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ

朝夕めっきり冷え込んで参りました。

皆様如何お過ごしでしょうか?

文化祭が終わり、体育祭が終わり、天神学園もすっかり秋めいてきた。

空が高くなり、風も冷たくなり、少しずつ夏が終わりを告げている。

秋と言えば行楽なのである。

天神学園2年生は、本日より修学旅行。

行き先は太平洋のど真ん中に浮かんでいるらしい、北海道ほどの国土を持つ常夏の国『ムカッチャパピリア共和国』。

どの辺にある国なのだろうと雛菊が地図を片手に担任に質問した所、担任は世界地図の太平洋辺りを指差して、「この辺」と実に大雑把に説明してくれた。

まぁ何つーか、海に浮かんでいるらしい。

それにしても海外旅行、しかも常夏の島とは豪華な修学旅行だ。

聞く所によると、文化祭で小さな天才が稼いだ二十億円がまだ大量に残っており、天神学園は現在も潤っているのだとか。

校舎を破壊されて一生徒に借金しなければならなかった夏休み頃とはエライ違いである。

そんな訳で今年度はパーッと派手に豪遊しようという運びになったらしい。


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