盛大にため息をつくと、首もとにくすぐられるような感覚がした。

「ひゃっ」

身をよじってもガッシリ掴まれて逃れられない。

金髪が朝日を反射して眩しい。

そして暑苦しい。

「何時?」

あたしに巻き付く金髪頭は顔をそこに埋めたまま尋ねる。

「昼の2時」

「マジか……」

土曜日。

休みだと言ってもさすがに寝坊が過ぎる。

気だるい体にムチを打って、何とか起き上がった。