サア..ッ


心地よい風が吹き抜ける。


公園に1人の少女が踞っていた。


そして、その少女に近づこうとする1つの人影。


「大丈夫?」


それは、少し年上の少年で、優しく頭を撫でてくれた。


その時の優しい温もりが、今も、忘れられない──…