え?
メールじゃなくて直接話せばいいって?

それは俺も考えたんだけど、月曜日にいきなり話をしても、口下手な俺がこの大事件を上手に説明できるとは到底思えないんだ。

だって俺、人と話すと緊張して、キョドってしまうだろ?
昨年隣の席だった高橋にはすっかり慣れたけど。
それでも、話が話なだけに、きちんと話せる自信がないんだ。

だから、ひとまずこうして自分の考えをまとめたメールを送ることに決めたんだ。
これだったら、週末の間にメールを読んで、その内容を理解してもらった上で、月曜日にゆっくり感想を聞かせてもらうことができるだろう?

それに、よくよく考えると、俺と高橋の会話っていつもいまいちオチがないというか、脱線して終わるというか。
うまい具合に進んだためしがない気がするんだよね。


──そういうわけで、長い前置きになってしまったけれど、早速本題に入らせてもらうよ?
さっきも言ったけれど、少し長いメールになると思うから、目が疲れない程度に休みながら読んで下さい。

それと、俺の表現が下手で理解できない箇所があったら、遠慮なく聞いてくれていいから!
もし読み進めるのに支障が出るようならすぐにメールをくれて構わないし、待てるようなら月曜日に直接聞いてもらってもいいから。


ではでは。
そろそろ、はじめるよ?