ケータイ小説 野いちご

君を探して

<あのことを知ってるの? あそこにいたの!?>

そうだとしたら、“オレ”の正体はかなり限定されてくる。

だって、あの場にいたのは……


“オレ”が、自分の正体につながるヒントになるようなことを言うのは、これが初めてだった。


<さあ、どうだろう? あの場にいたのかも知れないし、誰かから話を聞いたのかも知れないし。これ以上は内緒>

<そんな……>

説明する手間が省けたと思えば楽になったけど、もう、知られていたんだ……。
そう思うとなんだか恥ずかしい。

<今日はもう寝る?>

“オレ”が気遣ってくれる。

いつもは自分からさっさと切りあげるくせに。

<そんなに気を遣わないでよ。話したいんだけど>

<了解~>


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