ー翌日ー

あたしは、教室の扉を開けられないでいた。

だって、中には玲央がいる…

「美桜、おっはよ〜!って!どうしたの、その目!」

「優衣ちゃん…」

あ、やばい頭痛くなってきた…

「美桜?」

「………………。」

そうして、だんだん意識が遠のいていった。

――――――――…

重いまぶたを開ける。

白い天井

消毒液の匂い

少し固いベッド

あ、ここ、保健室か。

「美桜?大丈夫?」

優衣ちゃんが、心配そうにあたしの顔を覗く。

「あ、たし…?」

「倒れたんだよ。
扉の前で。も〜びっくりしたんだからね?」

「そっ、か…」

「何か、あったんでしょ?あたしでいいなら、話聞くから。」

優衣ちゃん…

「ありがとう。でも、大丈夫だよ?
ほら、早く行かないと授業始まっちゃうよ。」

「……わかった。美桜は、もう少し休んでな。なんかあったら、いつでも言ってね?」

「うん…」

「じゃあね。」

ガララ

ピシャン