ケータイ小説 野いちご

君を探して

パンを飲み込んで、コーヒーの入ったマグカップに手を伸ばしたところで、返事が返ってきた。

返事はやっ!

<オレたち毎日学校で会ってるよ。メアドはお前から聞いた。じゃあオレそろそろ家出るから。また学校で>

この馴れ馴れしさは、何?

学校で毎日顔をあわせてて、私がメアドを教えてる人って言ったら、かなり限られてくるんだけど。

私は自分の携帯のアドレス帳を開いた。

……うーん。

クラスの男子とか、部活の仲間とか、思ったより多いかも……。

こんな変なメールが来たって言うのに、私はなんだかワクワクしていた。

こういう面白そうなことにすぐのっちゃうのが、私。

“オレ”もそんな私の性格を分かってメールしてきたのかな?


「まぁ、いいか。とりあえず学校行こう!」

時間も遅くなってきたし、少しぬるくなったコーヒーを飲みほすと、私は家を出た。



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