「んー? 怪しい……」
「本当になんでもないって」
「だったらいいけど」
どぎまぎするぼくを、一瞬いぶかしげににらむ。
美里は、あきらめたようにため息をついて、手のなかにある花に見惚れ直した。
ケータイ小説 野いちご
雨をあびるアジサイ
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「んー? 怪しい……」
「本当になんでもないって」
「だったらいいけど」
どぎまぎするぼくを、一瞬いぶかしげににらむ。
美里は、あきらめたようにため息をついて、手のなかにある花に見惚れ直した。