ケータイ小説 野いちご

雨をあびるアジサイ




「辛かったんですね。枯れるまで泣いて……いいですから……」



彼女が、もらい泣きをしていたのかは定かではない。


けれど、そうささやく声がふるえていたのを今でも覚えている。



そしてこれが、彼女――美里との始まりだった。


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