ケータイ小説 野いちご

雨をあびるアジサイ



まあ、もうとっくにびしょ濡れ。


こうなったら、5分も10分もあんまり変わらないな、とぼくは観念する。



そして、雨を浴びながらも幸せそうな色をして咲く、ベンチ横に並んだアジサイの真似をして、


「美里……」


左手の傘を放り投げて、両手で強く、強く美里を抱きしめた――。



――Fin...

< 199/ 200 >