「実はね、この事は家族には言ってないんだ。」



「だから、心配かけたくなくて学校に来てる」



「未架は皆に無視されるよになってから、

誰も頼ろうとしてないだろ?」



「え・・・?」



「学校では、それで良いのかもしれな。」


「未架がよっぽど困った事が無い限り。」



「でもさ、家族には頼ったっていいじゃん。」



「弱音吐いたり、甘えたり。それが家族だろ?」



「あたしね、お父さんに嫌われてるんだ。」



「理由は皆と同じ。」



「お母さんは、視える事を隠して、


お父さんと結婚したんだ。」



「ある日、お父さんに見つかっちゃったんだ」



「あたしが、浮遊霊達と話してる所。」


「お父さんから見れば、さっきの教室の人達を同じで


一人しゃべってるって感じ。」



「しかも、これはお母さんの家系だから、尚更言えなかった。」