こんな悪魔に、二度と“好き”だなんて言わない!



「後でシャワーお借りします。
先輩はどうぞ、ごゆっっくり!」



私は力みながら言って、脱衣場から出た。

バンッと扉を閉め、リビングに戻った。

コーヒーを飲みながら、半分だけ燃え残るメモに火を点けた。

何だかんだ言っても、幸せだと感じた。

あんな言い合いですら、楽しいって。



「ひまー。寝室のクローゼットからシャツ持って来て」



“ひま”って、私?

現金な生活なのか、私はキュンとしながら、「はーい」と返事をして立ち上がった。



「“ひま”だって…」



初めてのアダ名に、私はニヤけてしまった。