「ん……」



起こしてしまったのか、うっすらと目を開けた武井さんは、私を数秒間、見つめた後、引き寄せて来た。



「んンッ…」



体勢が変えられたと思えば、唇が重なった。

吸い付くようなキス。

でも、次第に舌が絡む。

初心者の私にですら出来るほど、ゆっくりと丁寧に。

目が覚めて行く。

けど、今更、抵抗なんてしない。

あげるよ。

初めてを。

教えてよ。

大人の遊び。

汚してよ。

貴方の手で。



「はぁ…んっ…」



首筋に、舌が這う。

こしょぐったさなんてない。

快感を知った。