意気消沈の私に、悪魔の囁き。



「事実を言ったら…お前、死ぬよ?」



…さすが悪魔。

そんな事で、人を殺せちゃうんだ。

こうなったらヤケクソだ。

私はビールだろうが、ワインだろうが。

運ばれて来たお酒をガブガブと呑む。



「もう、ダメだ。ストップ」



「かのろにたからうのー(彼女に逆らうの)?」



もう呂律が回らない。

意識はまだ、はっきりしてる筈のに、体はポカポカとし、ふわーんと気分が心地よい。



「一晩、ひまわりを頼む!」



「はぁ?」



伊吹お兄ちゃんと悪魔の会話が聞こえた時には、私は夢の世界に、足を突っ込んで居た―――……。