「こわ、かった・・」 一言そう口にして下を向く。 「だから気をつけてって言ったのに」 「そんなこと言ったって!!!あたしだって好きで、こんな」 そこまで口にすると ぽんっと頭の上に手を置かれた。 「優芽さん、お疲れ様」 優しい声。 それがさっきまでの不安や怖さをとってくれる。 悔しいけど。 あたしはこいつの存在に ほっとしてしまったんだ。