階段を上ってくる音が聞こえた。 「おい高杉!!どこに…行って…」 俺は帰りが遅い高杉を怒鳴りつけてやろうと思っていたが、 高杉に続いて部屋に入ってきた人物によってその思考を閉ざされた。 「君は…」 「あっ桂さん!!」 先日、甘味所で会った娘がいた。 なぜだ? なぜこんなところにこの娘が? 高杉は私の疑問を読みとったのか 「…落ちてた」と言った。