「~~っくぅー」 ちょっと親父っぽい声を出してみる。 宮野は、冷水を涼しそうに飲み干した。 「なあ、勉強教えてくんね?」 いきなり、宮野が遠慮がちにそう切り出した。 特に理由は聞かない。 「良いよ、いつ?」 コーラが好きなくせに、私はコーラを一気飲みすることが出来ない。 宮野は照れ臭そうに、 「…金曜、部活ないだろ?終わったら、俺の、…家で」 そんな嬉しいことを、言ってくれた。