「池田屋は今、我ら新撰組が戦闘中だ。
隊服を着てねえあんた方が立ち入ると…どうなるかわかんねえな。」



会津藩の野郎共はそれを聞いて怖じ気づいたらしく、何も言わなくなった。



「副長、どうやら戦闘が終わったようですが…」



そこに山崎 烝がやってきた。


「負傷者四名、死者一名。負傷者の中に、沖田と藤堂が入っております。」



ドクンと心臓が跳ねた。


あいつらが…?



汗が手に滲む。



「夜明けと共に撤退します。」


山崎はそう言い残して場を去った。



ありえねえ。


よりによって総司が…平助が…


頭が真っ白になった。