待ち合わせ場所の喫茶店に入ると、尚くんはすでに席に座っていた。



尚くんはかっこいいから、店内の女の子の視線をたどればすぐに分かる。



尚くんからしたら、茶髪の私の方が分かりやすいんだろうけど。



「ごめんね、待った?」


「いや、全然。花は時間にしっかりしてるよな」


「まぁね。パパの教えだから」


「そんな所は情に似たよな。他はマリアなのに」