「私、何度も言いましたよね?」


何度も何度も、私は言った。


「先生のことが嫌いです」


夕日の光が眩しい。


「いや、嫌いなんじゃありません。私は」


ガラリと、扉を開ける。


「先生が」


嫌いなんかじゃない。

私は先生が、


「大っ嫌い」


そういい残し、私は第一自習室の扉をバタンと閉めた。