「とにかく、俺は美加のことは絶対に諦めない」


ハッキリと、先生は言う。


「だって、美加が好きだから」


スリッと、私の髪を撫でる。


「愛してるから」


まるで、私を自分のモノとでも言う風な言い方。

私の顎に指先を添え、クイッと自分の方に無理やり私の顔を向けさせ……


「覚悟してろよ、美加」


言って、先生は真っ黒な瞳で私を見つめた……。