ケータイ小説 野いちご

rain×rain【完】



べつに泣かすつもりなんてなかった。



「…なんで笑ってんの?」


ただ…


「なんで辛いのに笑ってれるんだよ!?」

俺は桜に無理して笑ってほしくないんだ。



図星だったのか桜は大きく目を見開けた。


そして桜はみんなを押しのけて小屋から逃げるように走ってどこにいってしまった。




「…あーぁ平助のせいで泣いちゃった。」

左之さんの言葉がグサリと胸に刺さる。


「平助って…ほんとダメだよね…。」


総司の冷たい視線が痛い。


………。


わかったよ!!

俺が悪いんだろ!?


「みんな…なんなんだよ!!」


俺はそう捨てセリフをはいて桜のあとを追いかけた。





泣かすつもりじゃなかったんだ。

















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