「わぁ、キレイ…。」 私はその美しさに目をとられた。 なんだか和、って感じがする。 「でしょう?おばあちゃんの家に代々伝わるものなんだよ。」 「え、そんなもの貰っちゃっていいの?」 なんでこんな大事なものを私なんかに… 「いいの、いいの。おばあちゃんには桜ちゃんしかいないからねぇ」 おばあちゃんは笑っていたけど、すごく悲しそうだった。