「ちょ、ちょっと待ってて」



バタバタと先に上がったシュウさんの姿が奥の部屋へ消えた。



玄関を上がって少し廊下がある。


左右にある扉はきっとトイレとお風呂。


扉を開けっぱなしの奥はキッチンなのか2人掛けのダイニングテーブルがチラッと見える。



「1DKって言っても結構広いんだ」



もう1部屋が見えない。


キッチンの奥に扉があるのかな?



待っててと言われて上がるわけにもいかず、玄関で立っているしかなくて。



「どうぞ、上がって」



ひょっこり顔を覗かせたシュウさんは少しだけ顔が赤い。


お邪魔しますと言って靴を脱ぐ。


通されたキッチンスペースの横にやっぱりドアが1つあった。