「独占ってのもおかしいんだけどさ」


「え?」


「俺、ケイちゃんに何かプレゼントしたいんだけど」


「プレゼント?」



季節は10月。


特にイベントなんてない。


誕生日は1月だし?



プレゼント?



シュウさんは私の手を取ると、1件のお店へ向かった。



「アクセサリーショップ?」


「うん。ほら、いっつもケイちゃんってネックレスしてるでしょ?」



シュウさんに指摘されて、首元へ手をやった。


そこにはいつも身につけている金のネックレス。


ペンダントトップは小さいけど一応ダイヤ。


成人式の時、両親がプレゼントしてくれたもの。