「みんなバラバラになっちゃうね…」



せっかく馴染んだ学校なのに、もう卒業なんて早過ぎる


まだみんなと一緒にいたい


でもこうなるのは当たり前なのかもしれない



「ちょっとトイレ行ってくるね!」



璃沙たちに言うと席を立ち、廊下へ出て行った




トイレから戻り図書室の前を通り、通りがけにふと窓を見たら


大樹が一人で机に座って勉強をしている姿が見えた


私は図書室に足を踏み入れた


大樹に近づくと後ろの肩をトントンと叩いた


大樹はスッと後ろにいる私に振り向いた



「おぅ!」


「最近休み時間に教室で見かけないなと思ってたら、勉強してたんだね」


「まぁ、試験が近いしな」



真面目な顔で言われると、正直緊張する…