「ヒサシくんてさ、花が自分を好きって、思ってないんでしょ?」


「あっ、そっか…。うん。そうだよ…」


由羽に言われて、今さらながらに気付いた。


「キスしたのだってさ、よっぽど思い詰めてたのよ。というか、理性なくした?」


クスクス笑いながら、由羽はジュースを飲んだ。

「花~。次は、あんたの番。ちゃんと、告白しなよ?」


「うん…。そうする」