返す言葉がないのか、ヒサシは呆然と私を見つめる。


「ヒサシなんか、大嫌い!」


そんな捨てゼリフを吐いて、私は走り去った。


今度は、ヒサシは追いかけて来ない。


“大嫌い”


なんて、完全に私のヤキモチだ。


最悪…。


私、ヒサシを傷つける事、言っちゃった。