ケータイ小説 野いちご

夜をすり抜けて


樹にはきっとわからない。


いつも人に囲まれて笑っている樹には
こんな気持ちはわかんない。


大好きな男子よりも

意地悪で裏切り者の元親友のことで
頭がいっぱいになるんだなんて


そんなバカみたいなこと、樹には理解出来ないよね。




でも、いいんだ。

樹はそんなことわからなくっていいから
いつも屈託なく笑っていて欲しい。




今だけ…

今日と明日の二日だけ


そんな樹の横で、わたしも思いっきり笑う。


他には何も考えたくはない。





そうしてそのあと


――ワタシハナニヲスルンダロウ?


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